ミノキシジルで眠気を催す男性

「ミノキシジルを使い出してから、なんだか最近眠気がひどい・・・」

そんなふうに感じることはありませんか?

ミノキシジルには眠気をもよおす副作用があるのでは…」、と一部の使用者の間で噂されているようです

ミノキシジルは育毛・発毛に高い効果を発揮することで知られますが、朝なかなか起きることができなかったり、仕事中に強い眠気に襲われるのは正直つらいですよね。

ミノキシジルを使用している方や使用を検討している方の中には、副作用で眠気が出るのでは?と不安だったり、すでに眠気を感じている方もおられるかもしれません。

しかし、結論から言いますと、ミノキシジルが眠気を引き起こすようなことは極めて考えにくいと思われます

この記事では、その理由と眠気を解消する方法について、医学的な根拠も交えながら詳しく説明していきます。

ミノキシジルとは?

ミノキシジルは日本で唯一、発毛効果が医学的に証明されている成分です。

この効果は男女ともに有効で、男性の場合は5%、女性の場合は1%の配合量が推奨されています。

日本皮膚科学会が策定したAGAの診療ガイドラインでも、ミノキシジルを含む外用薬がAGA治療薬として推奨されています。

市販のAGA治療薬でもミノキシジルを配合した製品は多く、大正製薬から販売されている「リアップ」やアンファーの「メディカルミノキX5」などが有名です。

発毛剤としてはCMでも頻繁に目にするポピュラーな製品ですし、ドラッグストアでも販売されていますから、すでに使ったことがあるという方も多いかもしれませんね。

ミノキシジルは薄毛に悩む方にとって、最も触れる機会の多い成分といえるかもしれません。

参考:

ミノキシジルに副作用はあるのか?

ミノキシジルに眠気の副作用があるか疑問に感じる人

ただ、、、どうしても気になってしまうのが副作用ですよね。

ミノキシジルの副作用については、全く存在しないわけではありません。

ですが、副作用の種類自体は少なく、一般的には副作用も出にくいといわれています。

最もよく見られる症状はかぶれやかゆみ、発疹などの皮膚に表れるもので、他に可能性があるものとして頭痛や動悸、手足のむくみも含まれます。

使用した方の感想や口コミなどを見てみると、ほとんどが頭皮のかゆみなど皮膚に表れる症状ですね。

こうした副作用の可能性があることは、ミノキシジル配合の「リアップ」販売会社、大正製薬のホームページや添付文書にもきちんと書いてあります。

「リアップ」の「使用上の注意」を確認すると、副作用として表れる可能性がある症状は下記のとおりです。

ミノキシジルの副作用

  • 頭皮の発疹・発赤
  • かゆみ
  • かぶれ
  • ふけ
  • 使用部位の熱感
  • 頭痛
  • 気が遠くなる
  • めまい
  • 胸の痛み
  • 心拍が速くなる
  • 原因のわからない急激な体重増加
  • 手足のむくみ

参考:リアップX5 | 大正製薬

これらの副作用を見て「あれっ?」と思いませんでしたか?

そうなんです、「ミノキシジル」が配合されている「リアップ」には、副作用として書かれている項目に「眠気」は入っていないんですね。

ミノキシジルの安全性は?

ミノキシジルは安全だと認める医師

最初にも説明した通り、ミノキシジルは日本で唯一医学的に発毛効果が認められた成分です。

日本皮膚科学会が策定しているAGAの診療ガイドラインでミノキシジル外用薬が推奨されているのも、医学的に効果が証明されていることは間違いなく大きな理由です。

しかし、使用にあたって重篤な副作用があるような成分はどんなに効果が高くても推奨されたりはしません。

ミノキシジルは高い効果があると同時に、副作用が少なく、安全性が高いこともまた証明されているからこそ推奨なんです。

もしミノキシジルの副作用で眠気をもよおす可能性があるなら、絶対に明記しておかなければいけないですよね。

眠気が強く出る薬を服用して車の運転を行い、眠気に襲われて事故を起こしたケースも多々あります。

そういった命に関わるような副作用があることを記載せずに販売していたら、その製品はすぐ販売中止になってしまうでしょう。

約20年も販売され続けている歴史そのものが、高い安全性の証明といえるんですね。

参考:

リアップX5 | 大正製薬

第一類医薬品とは?

ミノキシジルを配合している「リアップ」は「第一類医薬品」です。

第一類医薬品は、一般用医薬品の中でも使用実績が少ないもの、副作用や飲み合わせなどで安全性に注意が必要なものが分類されます。

一部の解熱鎮痛剤や毛髪剤が該当し、ミノキシジルが含まれる「リアップ」もそのひとつです。

「第一類医薬品」は薬剤師による「薬の安全性に関した情報提供」が義務付けられており、薬剤師から効果や効能、使用上の注意、副作用などの説明を聞かなければ購入ができません

そのため、薬剤師がいる店舗でなければドラッグストアでの購入ができませんし、通販であれば「薬の安全性に関した情報提供」のメールに返信しなければ商品の発送が行われない仕組みになっています。

「そんなに厳重に管理するなんて、やっぱり危険なものなのでは?」と思われるかもしれませんが、これは裏を返せば専門家から説明を聞くことができる、ということでもあります。

もし命に関わるような副作用や、眠気などの副作用があるなら、薬剤師はきちんと説明する義務があるはずですよね。

薬の専門家である薬剤師から直接説明を聞いて、使用方法を守れば安心して使える。これが第一類医薬品なんです。

薬剤師からの説明でも、ミノキシジルの成分で眠気を引き起こす副作用がある、なんて話は一切出てくることはありません

ミノキシジルは外用薬と内服薬で安全性が大きく異なる

ミノキシジルタブレット製品

ただし、ミノキシジルの副作用に関して注意しなければならない点が一つあります。

それはミノキシジルの「外用薬」と「内服薬」の違いです。ここまで説明してきたミノキシジルの効果は外用薬として使用した場合のもので、ミノキシジルの外用推奨度はAGAの診療ガイドラインではA「行うよう強く勧める」です。

一方、ミノキシジルの内服はAGAの診療ガイドライン内で推奨度D、つまり「行うべきでない」治療方法として明記されています。

そもそも、ミノキシジル内服薬であるミノキシジルタブレットは日本で製造・販売が認められていません

海外ではミノキシジルタブレットのような内服薬もありますが、AGAの診療ガイドラインを見ると、有用性に関する臨床試験が実施されていないという記載があります。

つまり、本当に効果があると医学的に証明されているわけではなく、安全性にも根拠がないんです。

同じ「ミノキシジル」であっても、外用薬か内服薬かで効果と安全性が全くことなることは覚えておきましょう。

「内服した方が効果もより高くなるのでは?」と思われるかもしれませんが、内服すると心臓に重篤な副作用が発生する危険性があります。

眠気どころの話ではなくなってしまうので、薄毛治療に使用するなら外用薬をお勧めします。

参考:

ミノキシジルに眠気を引き起こす副作用があると言われる理由は?

結論から言いますと、ミノキシジルの成分と眠気に関連性があるという報告は一切ありません

強いて眠気との関連性を探すとすれば、ミノキシジルにある血圧を下げる作用との関わりです。

ミノキシジルは最初、アメリカのアップジョン社により「ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤」として開発されました。

つまり、ミノキシジルはもともと血管を拡げて血圧を下げる薬として開発されたものなんです。

このことから、「リアップ」の添付文書には「高血圧の人、低血圧の人」は使用前に医師、または薬剤師に相談するよう記載されています。

低血圧だと血流が弱くなり、脳の血液が不足しがちになることで眠気を感じることがあるといわれているため、もともと低血圧の方がミノキシジル外用薬を使用すると眠気が起こりやすい可能性は確かにあります。

ただし、これまでにミノキシジルを外用して血圧低下が起こった、という報告はありません

眠気をもよおす原因になるとされる血圧の低下、それ自体が限りなく低い可能性なんですね。

参考:

Br J Clin Pharmacol. 1988 Oct;26(4):481-5.Topical minoxidil: cardiac effects in bald man.

ミノキシジルを使い始めてから眠いと感じる場合は?

こう感じると、どうしても眠気の原因をミノキシジルに向けてしまう気持ちもわかります。

しかし、眠気はまず睡眠時間や睡眠の質などの生活習慣から見直すことが大切です。

眠気の原因として考えられるのは、主に睡眠不足やストレスです。

一般的に必要な睡眠時間は厚生労働省のデータで10代前半まで8時間以上、25歳で7時間、45歳で6時間半、65歳で6時間となっています。

日常的な睡眠不足や、平日と休日の睡眠時間に2時間以上の差があると日中に眠気が起こりやすくなります。

また、睡眠時間を十分に確保していたとしても、身体の疲労が溜まった状態だと眠気も強くなります。

疲れやストレスを溜めないようにすること、十分な睡眠時間を取ることを意識した生活を送りましょう。

参考:

健康づくりのための睡眠指針2014-厚生労働省

睡眠障害の可能性

睡眠障害の女性が困っている

睡眠不足やストレスに心当たりがないにも関わらず日中強い眠気に襲われるようなら、睡眠障害の可能性も考えられます。

発作が起こるように眠気が襲ってくる「中枢性過眠症」という病気のうち、特に強烈な眠気に襲われるのが「ナルコレプシー」です。日本人の有病率は0.16%といわれていますが、ナルコレプシーによる眠気は薬を服用することである程度のコントロールが可能です。

睡眠障害の可能性がある場合、神経科や精神科、心療内科を受診しましょう。

参考:

まとめ

今回の記事では、ミノキシジルの副作用には眠気が含まれていないことを解説してきました

ミノキシジルを使うことで眠くなってしまうかも?と心配されている方は、どうぞ安心して使用してください。

薄毛は壮年の男性だけでなく、20代の男性、さらには女性であっても悩む問題です。

特に、女性は妊娠への影響から内服薬の使用ができないケースもあるので、ミノキシジルは貴重な選択肢と言えますよね。

深く悩まれている方であればあるほど、男女ともミノキシジル外用薬の使用をおすすめできます。

ただ、眠気の可能性は限りなく低いとは言え、かぶれやかゆみなどの皮膚症状が起こる可能性は0ではありません。

また、体質によって医薬品の合う・合わないは必ずあります。何らかの副作用が出た場合は、すぐに使用を中止して医師に診てもらうようにしてください。

もしミノキシジルが身体に合わなくて副作用が出てしまっても、ミノキシジル以外にも医学的根拠がある育毛剤は他にも存在します。

後退し始めた生え際でも、継続して育毛に取り組むことで効果が出た事例はたくさんありますので、諦めずに育毛を行っていきましょう。